Sadowsky Tokyo JT/J mod
- 販売価格(税込):
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330,000
円
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ベース
サドウスキーの日本製が登場したのは、確か96年だったと思います。私がまだ新米の楽器店員だった頃で、それまでの国産アクティブJBとは一線を画すクオリティが人気でした。90年代末頃、自分は一時日本一のサドウスキーの販売員でしたね。懐かしいです。
ピックガードの無いアッシュ・ボディが JT/J、ピックガードとコンパネ仕様でアルダーボディが JT/VJ というのが基本ラインでしたが、00年くらいから、黒いアッシュボディのVJ というのが時々入荷するようになりました。ジェイソン・ニューステッド・モデル、との事で、営業さんもそう呼んでいましたが、あくまで本人のに似せた仕様で、シグネチャー・モデルではありませんでした。(そうした扱われ方もまたジェイソン・ニューステッドっぽい…w)アッシュ・ボディなので、型番は一応 JT/J という事にになっていました。
本機はそんな楽器にかなり改造を加えた個体になっています。
オリジナルの白パールのピックガードは黒パールに交換。(白パール付属します)ブリッジはキックアスに交換。リア・ピックアップはルーティングをやや広げていて、画像のように加工されたPUカバーが追加されています。このカバーを前後させることにより、所謂 60's ポジションと 70's ポジションを選択出来るようになります。なかなかのアイディアですね。あまり無理なく実現出来ています。
そして、プリアンプはサドウスキーの純正から、当店でもお馴染みの Fumi Sound のものに交換されています。何でも同社の Hooker をベースにした、ほぼほぼワンオフメイドに近いものなのだそうです。パッシブへの切替はなくし、常時アクティブの設計。そして Jiraud の様なアクティブ・バランサーを搭載。マスター・ヴォリュームの Push/Pull 機構は、スラッパー・モード切替のように機能します。聞いただけでもヤバそうな代物が搭載されている訳ですね。
楽器は年式の割には使用感が少なめで、比較的美品です。各部調整機構もきちんと機能します。
良くも悪くもジェイソン・ニューステッドの面影はほぼなくなってしまっていて、さらに言えばサドウスキーでもなくなってしまっている個体ですが、この楽器でなければならない個性を身につけてしまっています。ネックの信頼性等はサドウスキーであるので安心して使用できる、なかなかスーパーな楽器と言えるでしょう。
大分後の年代の日本製サドウスキーのケース付属。