クラウディオ・ヌニェス は南米チリ、サンチアゴのルシアです。
あまり情報がないのですが、決まったモデルを作り続けるタイプではなく、ワンオフメイドの楽器を都度製作するスタイルのルシアであるようです。
本作もそんなワンオフメイドの1本で、2010年9月の作品です。物凄い凝った作りのホロウ構造。ボディ側面をご覧ください。無数にスリットを設けた他に類を見ない独自のアプローチは、この楽器の最大の見どころであるのですが、この楽器の同様の構造の楽器は見られないようなので、本当の意味でのワンオフメイドなのかもしれません。
ボディ材の センジェイラは、ポルトガル語の「桜の木」を意味するそうですが、いわゆるチェリーとは同じ材かは不明です。ネック材の パウ・アマレロ は、どうやらイエローハートであるようです。フレットレスの指板は マッカーサー・エボニーです。
エレキベースとしてはかなり異例な完全フラットな指板は、クラッシック・ギター的であり、スペイン語圏の南米の音楽文化が色濃く反映されているようで、実際弾きにくいのですが、演奏のアプローチを良い意味で変えてくれる可能性があります。大変個性的で、魅力的な楽器です。
多少の使用感はあるものの、雑に扱われた様子は皆無で、良質な中古個体。調整箇所に特に問題はありません。

バッグ付属

body top and back; spalted cerrejeira,
internal body pieces; cerrejeira,
neck; 2 pieces pau amarello,
fingerboard; macasar ebony,
bridge, handmade macasar ebony,
knobs; handmade cerrejeira.
34″ scale length,
set-in neck,
28 fret markers,
0 fingerboard radius
Custom Benavente Slim Dual coils
Demeter 3 band eq