PEAVEY T-40
- 販売価格(税込):
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198,000
円
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ベース
1978年にギターのT-60 と共に発表された T-40ベースは、ピーヴィー初のベースであり、1988年まで製造され続けたロングセラー。同社の歴史的にも代表的な機種です。その後数多の製品が生まれては消えていく中でも、当初の革新性や物量等でこれを凌ぐモデルはなかなか登場しなかったとも言えます。
ピーヴィーは、すべての製品において創業者の ハートリー・ピーヴィーによる「買いやすさ」が根底のコンセプトとして共通していますので、開発にここまでの物量が投じられた製品は中々なかった、という事なのでしょう。ミシシッピのローカル楽器店のの倅だったハートリーが、個人的なアンプ製作からはじまり、その後PA機材製造で事業が躍進、全米に広がり、いよいよ楽器本体!となったのですから、このモデルは渾身の 1本な訳です。
例えば 1978年当時のフェンダーあたりと比較すれば、作りの良さは驚異的です。そしてアンプや音響機材のバックボーンを活かし、電装系は凝りに凝ったもので、音作りは、そのコンセプトから作り上げています。ちょっと気合い入りすぎだったのかもしれませんね…。この楽器はもっと評価されるべきだと思います。
重量が 5kg 超えではありますが、もの凄く目の詰まったアッシュ・ボディで、仕上も良好、トップにはアーチがついています。専用設計のダイキャストのブリッジは単体でもずっしり重いです。電装系はオリジナルのハムバッキングPU x2 ですが、トーン・ポットと連動していて、「ウォームなハムバッカーの音」をトーンの中心「5」の位置に、そこからマイナス方向は通常のハイ・カットで、「1」で 1番ウォームなトーン。これは普通です。トーンの中心「5」の位置からプラス方向に特徴があり、キレの良いブライトなトーンを得るために、片側のコイルの音が小さくなっていきます!「10」でシングルコイルの音になるのです!かなり変わった事をやっていますが、これはピーヴィーならでは考え方であり、技術力なのだと思います。ついでに当時流行のフェイズSWも装備。凄い楽器ですね。
状態もなかなか良く、年式を考慮しますと美品といっても良いと思います。各部調整箇所も問題なく機能します。
もともとの作りの良さ、メッキの質も貢献しているように思います。そして、こちらにはなんと、オリジナル・ハードケースも付属します。
ピーヴィーの楽器は「お求めやすい」が故に粗雑に扱われる事が多く、アメリカでは状態の良い中古にお目にかかる事は少ないです。「そういうもの」という認識がありますから美品は少ないです。そして当時は日本に正規輸入は殆ど無いと思います。そういう意味でも激レア。
楽器は少し重たいですが、とても優秀な一本です。オススメ!