Fodera Monarch Deluxe
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ベース
1986年製、ラージ・ヘッドのモナーク・デラックス。
1983年創業のフォデラですので、事業がようやく軌道にのり、名声が徐々に高まって来た頃の一本だといえるでしょう。
モナーク・デラックスは、当時のフォデラの中核を担うモデルで、セットネックのデラックスは、基本にして王道という楽器でした。本機のように PJ レイアウトをラインナップする、こちらをプレべ、エンペラーをジャズベ、とするイメージで、概ね正しいと思います。
ブラックのハードウェアですが、埋め込みのロックピンがシルバーである点と、糸巻きのロゴが蝶ではなく、Gotoh である点から、オリジナルでないかもしれません。とはいえシャーラーの 3D4 ブリッジは OEM 用のロゴなしタイプなので、何ともいえない所です。EMGのPU は80年代の、裏がオレンジの樹脂で固められているタイプで、プリアンプは HAZ Lab 製のいわゆるモナーク・サーキット。基板レイアウトが洗練されて以降のタイプ。
ネックは、メイプル3Pで、エボニー指板。ボディ材ですが、トップコートが色褪せていて、パッと見た目にはよく分かりませんでした。
検品の際にブリッジは外すとブリッジの下から鮮やかな赤褐色が現れまして、トップはブビンガであることが分かりました。ボディバックも白っぽく褪せており、判別が難しかったですが、一部トップコートの剥がれた部分や、木目の傾向、重量等で総合的に判断して、ウォルナットであろうかと思います。
弾き込まれた楽器は、上記の通り貫禄のある見た目になっていますが、コンディションは良好で、演奏する上でのストレスになる部分は皆無、あるいは極小です。
ヴィンテージを名乗ることに異論のないであろう一本です。
オリジナルハードケース付属。
