Fodera Imperial 5 Elite
- 販売価格(税込):
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1,780,000
円
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ベース
フォデラの最高峰のひとつ、インペリアル・エリート5弦、2011年8月の製作です。
もともとフォデラの機種名はどれも蝶に由来するのですが、本機は普通に英語の意味の「皇帝の」や「荘厳な」「威厳のある」「最上位の」といった言葉のとおりの楽器に仕上がっています。しっかりとしたエッジがありながら、連続的にRの変化していく、カービングによって削りだされたフォルム、重厚感のある素材、しっかりと剛性感のあるラミネート、仕上の美しさも特筆ものです。完璧に近い工芸的なバランスと美に溢れた楽器です。
事実楽器の自重は 5kg 超えと重い5弦です。ボディは両ウイングからヒール・キャップまでアッシュ材で、重さの理由は殆どこれに由来します。3ピースのネック材はメイプルで、指板はバーズアイ・メイプル。トップはフレイム・メイプルで、正に燃え盛らんとするような、赤系のバースト・カラーで彩られており、オール・グロス・フィニッシュです。
つまりネック材から、指板材、スルーネック構造、アッシュボディ、グロス・フィニッシュ、と楽器を構成する要素に柔らかな部分はひとつもなく、本機はエクストラ・ハードに振ったフォデラと言えましょう。とてつもなく硬質で重厚なトーンは、正にインペリアル!な一本です。
単なるヤワなタッチでは、この楽器から響は得られませんでした。例え弱音でも、しっかりとしたタッチ、入力が必要で、ただ、ひと度そうしますと、とてつもなく魅力的な音色を奏でるようになります。そのような意味で、本当に上級者向きの楽器でありました。
しかし弾く人を選ぶ楽器かと言われると、そうではありません。どちらかというと「弾けば楽器に応えたくなる」一本です。弾きこなしたい衝動が止まらなくなる、そんな感じです。
フォデラなどの高級機はよく一生モノなどと言われますが、なにも金額だけに限った話ではなく、むしろ生涯弾いていたいと思わせてくれる、だけの魅力に富んだ、という事なのだと改めて思いました。
画像に映らないような小傷、ごく小さな打痕はございます。ゴールド・パーツにはくすみが見られます。ネックの状態は良好、各部調整箇所は問題なく機能します。フレットの残りも十分で、丁寧に扱われてこられた楽器です。ピックアップはダンカン・カスタムだと思われます。ダンロップのロックピンの上側は欠品です。
オリジナル・ハードケース付属。